2012年12月〜2013年1月の作品
彩泥四方鉢
 作者  山本さん (女性)

磁土を使いロクロで成形し乾燥させ高台を仕上げます
上部を四方にカットさせ、素焼きします。
ピンクとヒワの色泥を、紙で余分な所を止め彩泥します。
最後に花模様の切り抜いた型紙を貼り付け、濃いピンク
泥で模様を入れます。
素焼きし、1号石灰釉を浸し掛けし、1268度の還元焼
成します。

(コメント)

平面でなく曲面で、型紙を切り抜き貼り付け泥彩で模様
を描くのは根気のいる作業です。
色合いの取り合わせも個性が出ますが、全体に優しさを
感じる作品に仕上がって良いと思います。


作者  岩根さん (女性)

合わせ土を使いロクロで土の上げ下げ後、真中を空け
ループ状にし更にループの真中を彫り下げ内側・外側を
引き延ばし膨らみを持たしてから上部を閉じます。
布やコテで形を整えます。
別に口と足の部分を成形します、乾燥後左右対称になる
様に削り、足を取り付けてから口の部分を合わせて接着
します。
肩の所に飾り耳を取り付け、白泥を流し掛けします。
素焼きし灰釉をスプレー掛けし1268度の還元焼成します。

(コメント)

ループを作るのが難しいですが少し変わった花器で楽し
めます。
細いループなので傾きなど注意が必要ですが、作品は
灰釉の古風な雰囲気が合う出来上がりです。

灰釉花器

子供食器絵皿
 作者 高嶋さん(女性)

半磁土を使いロクロ成形します。
高台を削った後、仕切りを粘土で付け一体化させます。
ウサギなどの模様を針で線彫りし乾燥させ素焼きします
黒泥を模様の部分に象嵌し再度素焼きし、陶彩パスと
下絵具を使い着色します。
全体に土灰釉を浸し掛けし1265度の酸化焼成します。
縁の部分に上絵の具で点彩を入れ800度で焼成します

(コメント)

先月紹介の子供食器の別バージョンです。
お孫さんの為に作られた絵皿、模様も色合いも楽しくて
見ていても癒されます。

 

作者  北野さん (女性)

信楽粘土を使いロクロ成形で本体と蓋を作ります。
乾燥させ高台を削り出します。
素焼き後、土灰釉を浸し掛けし1268度の還元焼成します
手回しロクロののせて、赤絵で太線・細線を数本描き、
間に緑・黄色の上絵で丸点を入れます。
800度で焼成します。

(コメント)

赤絵の蓋付き碗です、赤絵だけでなく緑・黄色の点が
入ることで可愛くなります。

赤絵蓋付碗
瑠璃釉抜き絵壺
 作者   山本さん (女性

半磁土を使いロクロ成形で作ります。
高台を削り出してから、模様を切り抜いた型紙を水で
貼り付け色粘土を塗り模様を付けます。
胴の部分は地色白に緑で入れ、上部と下部は地色青に
白で模様を抜きます。
素焼きし、全体に1号石灰釉を浸し掛け1268度の還元
焼成します。

(コメント)

前記四方鉢と同じ作者です、繊細に切り抜いた型紙を
作ることが大変手間が掛かります、一度使うと再度
つかえません、模様が複雑になると1作品に数枚の型
を作らなければなりません。
上下を紺色で引き締め、形も洋風で見ていて楽しい壺
です。


作者 石崎 さん(女性)

半磁土を使いロクロ成形します。
高台部分を丸く削り三足を付け、乾燥させ素焼きします。
土灰釉を浸し掛けし1268度の還元焼成します。
赤絵で水滴形の図柄を描き、真中に緑色で彩色し金彩で
丸模様を描き入れます。
800度で焼成します。

(コメント)
一見生き物のような図案ですが、じっくり眺めると愛嬌が
あり不思議な絵付けです。

青磁上絵金彩鉢
唐津葉文茶碗
 作者
  佐藤さん  (男性)


唐津中目土を使いロクロ成形します。
高台を削った後、白泥を胴の部分に刷毛塗りします
素焼きし、スポンジを葉形にカットし鉄絵具を付け上下に
変化させながら押しつけます、軸の部分は細筆で描き
入れ、葉脈葉は鉄筆で削り落します。
全体に1号石灰釉を浸し掛けし1268度の還元焼成
します。

(コメント)

素朴な雰囲気のある抹茶碗です、鉄絵具が少し濃い
色合いですが全体に調和がとれているので気になりません

作者 南部さん(女性)

信楽粘土を使いタタラ作りで陶板を作り縁を持ち上げます
乾燥後、高台を仕上げ素焼きします。
鳥の形に切り抜いた紙を真中に置き、呉須をハブラシに
付け金網の上で擦ります、紙の周りが濃くなるように同じ
作業を繰り返します。
全体に土灰釉を浸し掛けし1268度の還元焼成します。

(コメント)

陶芸に限らず色んな所で使われる方法です。
根気よく擦らないとぼかし模様が上手くいきません、また
抜き絵に使用する図案も入り組んだものが面白いです。

呉須吹墨鳥文皿
黒泥ビアカップ

 作者 藤田 さん(女性)

唐津中目土に赤土を加えロクロ成形します。
高台を削ってから外側に黒泥を浸し掛けし、乾燥させ
線を掻き落とし、半磁土で作った丸板を貼り付けます。
素焼きし、中は無釉で外側は灰釉をスプレーで薄掛けし
半磁の丸部分は土灰釉を筆塗りし1268度の還元焼成
します。
半磁土の丸部分に赤絵を描き入れ800度で焼成します。

(コメント)

唐津土なのと中が焼き締めなので泡立ちが良く、ビール
の味も一段と良くなります。


作者 佐藤 さん(男性)

半磁土を使いロクロ成形します。
高台を削って乾燥させて素焼きします
和紙を紅葉模様に切り抜き、皿の上に置き筆先で水を含
ませてからゴスをダミ筆で吸い込ませるように塗っていき
ます。
葉脈を針で削り1号石灰釉を全体に浸し掛けし1268度
の還元焼成します。

(コメント)

和紙染めなので全体の雰囲気が優しく、濃淡も美しです。


和紙染紅葉文皿